2024年12月に読んだ本
読書insight(インサイト)
おもに自己認識を高めることのメリットと自己認識の高め方が詳しく説明されていました。
以下に、本書に書かれていた自己認識を高めるメリットを引用します。
自分自身のことや、他人からどう見られているかを理解している人間の方が幸福度が高いという確固たる科学的証拠がある。そういう人びとの方が賢明な判断をする。公私ともにより良い関係を築く。より成熟した子供を育てる。頭が良く、成績も上位で、より良いキャリアを選んでいく。よりクリエイティブで、より自信に満ち、よりコミュニケーション能力が高い。比較的攻撃性が低く、嘘をついたり、騙したり、盗んだりすることも少ない。仕事で成果を上げて昇進する。やる気に満ちたチームを率いる効果的なリーダーとなる。より収益の高い企業を率いてさえいる。
p.17 より引用
すごいですね。これを読んだとき、自己認識を高めるしかないなと思いました(単純)。
一方で、現代は自己認識を高めるのが難しい時代でもあるようです。例えばその要因の一つに挙げられるのが SNS。自己主張が主流となり自分に集中しすぎるあまり、実は周りを不快にさせていることに気がつかない、といった弊害があるとのこと。
自己認識は自分が自身をどう認識しているかの内的自己認識と、周りが自分をどう認識しているかの外的自己認識の二種類が存在します。これらに実は相関関係がなく、例えば内的自己認識が高いからといって、必ずしも外的自己認識が高い傾向にあるとは限らないとのこと。しかし両者が高い人も一定数存在します。また、これらのスキルは高められるものであると著者は語ります。
一方で、正しい方法を知っていないと自己認識を高めるのは難しいようです。例えば本書では内的自己認識を高める方法としていくつか方法論が挙げられていますが、その対比として「実はあまり意味がない方法」にも触れられています。一例として、毎日日記をつけることはあまり有効な方法ではないとのこと。
全体を通して、自己認識を高めるメリットと、その高め方を学べました。本書では自己認識を高めるために役立つ質問集や他の資料へのリンクも豊富に掲載されているため、これらを参考に自己認識を高めていきたいです。
歯科治療の新常識
以前読んだ 歯周病の新常識 同様、わりと衝撃的なことが書かれていました。
- 歯周病予防や治療のための歯列矯正は意味がない
- むしろ歯列矯正は歯の支持組織を減少させるケースもある
- 定期検診には頻繁に行かない方が良い
- まじめに歯科医院に通っている人が抜歯しなければならないというケースも多い
- 歯科医院の利益を追求する歯科コンサルタントの存在
自分は歯列矯正を少し検討していたため、よく考え直す必要があるなと思いました。
また、歯の健康のためには定期的に歯科医院に通っておけば良い、という考え方ではなく、自身が普段の生活で食事やブラッシング等を気をつける必要があると思いました。
本書では、具体的な食事やブラッシングの方法論が書かれていなかったため、ブラッシングのやり方が知りたい場合は「歯周病の新常識」を読んだほうが良いかもしれません(「歯科治療の新常識」というタイトルなので、歯科医院での治療にフォーカスが当てられた内容になっています)。