前回:2025年9月に読んだ本
新版「欲しい」の本質
新版「欲しい」の本質 人を動かす無自覚な欲求「インサイト」の見つけ方 | 大松孝弘, 波田浩之 |本 | 通販 | Amazon
現代では多くのモノやサービスの品質が向上し、「だいたい、良いんじゃないですか?時代」に突入しつつある。そのため、商品開発においてはインサイト、つまり人を動かす無自覚な欲求をとらえることが重要だと理解できた。
インサイトを発見するためには、まず人をよく観察すること、その一人の事象(n=1、つまりアート)を市場全体で検証すること(つまりサイエンス)、そして具体的な事例と抽象的な概念を行き来することが重要だとわかった。
特に興味深かったのは、人には表と裏の2つの側面があるという説明だ。言われてみれば当然だが、人には善と悪の両方の側面があり、そのどちらか一方だけしかない人は存在しない。その行き来や葛藤こそが、人間らしさを生むのである。
本書では、インサイトの仮説を得るために必要な情報を抽出する際の思考の助けとして、人間の欲望をまとめた「欲望マンダラ」が紹介されていた。インサイトの仮説を立てる際には、これを何度も参照したい。
欲望マンダラ

ストックビジネスの教科書
Amazon.co.jp: ストックビジネスの教科書 毎月継続的に収益をあげるビジネスのつくりかた eBook : 大竹啓裕: 本
現在の自分のビジネスはストック型とは言えない。ただ、やり方によってはストックビジネスを構築できる可能性があると感じた。
ストックビジネスを構築するためには、どのようなビジネスがストック型かを理解することと、世の中のビジネスを常にストック型かどうかの視点で見ることが重要だとわかった。

↑ストックビジネスの全体像
また、ストックビジネスをやるにあたって、継続率を高めるための施策としてやめるきっかけを作らせないこと、コミュニケーションで接触回数を増やすこと、という教えが参考になった。
ストックビジネスの構築は容易ではないが、一度構築すれば安定的に収益を得られるため、ぜひ挑戦してみたい。