株式会社 ALIS を退職しました
仕事こんにちは、@y_temp4 です!
新卒で入社した ALIS を 2019 年 6 月末で退職したので、退職エントリを書くことにしました。
約 1 年 3 ヶ月、バイトも含めると 1 年 5 ヶ月くらい ALIS で働いていたことになります。
今後はフリーランスとして活動していくので、もしお仕事のご相談等がありましたら Twitter の DM 等でお声がけいただけますと幸いです!
ALIS って何?
※すでにご存知の方は読み飛ばしてください。
ALIS はブロックチェーンを活用したソーシャルメディアです。2017 年 9 月に ICO で資金調達を行い、当時の時価で約 4.3 億円の調達に成功しました。
ALIS | 信頼できる記事と人々を明らかにする全く新しいソーシャルメディア
ALIS は記事を書くことや、記事にいいねすることによって ALIS トークンを得られるという仕組みがあります。これによって信頼できる記事や人を可視化し、人のつながりをなめらかにすることをビションとしています。
ALIS でやったこと
主にフロントエンドの実装を行っていました。まだ自分が学生だった開発の最初期に Nuxt.js を用いて設計から行い、いくつかのバージョンアップも実施しました(最初は Nuxt の 1 系でしたが今は 2.8.1 になっています)。
機能ベースでは主に以下のものを実装しました。
- 通知
- 記事へのコメント
- 記事/ユーザー/タグの検索
- 記事への投げ銭
- 新規登録動線の改修(Twitter などの外部サービスによるログイン)
- 記事を書くときに利用するエディタ
- 有料記事(ALIS トークンで記事を購入できる)
- 投げ銭ランキング
現在 ALIS のフロントから確認できる機能はすべて自分が実装に絡んでいます。スタートアップでエンジニアの人数もそこまで多いわけではなかったため、フロントエンドの実装は主に自分が任されていました。
Contributors to AlisProject/frontend-application
その他、部分的にではありますが以下の機能の開発にも携わりました。
- OAuth
- ウォレット機能(web3.jsを利用)
ALIS はブロックチェーンを用いたサービスなので、トークンに絡む実装や、コミュニティーのメンバーと一緒に機能を作っていける OAuth を実装できたのは良い経験になりました。
また、AWS Lambda を用いた API の開発も少しですがやりました(言語は Python)。学生時代はあまり AWS 関連の技術には触れてこなかったのですが、ALIS では AWS をガッツリ使っていることもあり、多くの AWS のサービスに触れることとなりました。
【ALIS のシステム】サーバサイドアーキテクチャ:その1 〜ALIS サーバサイド構成〜 | ALIS
(👆ALIS のサーバーサイドの構成)
その他、外部の活動としてはいくつかの登壇を行い、ALIS のフロントエンドの実装を紹介したりしていました。
Vue + Nuxt + Serverless の開発で得た知見 (主につらみ) / JSer.info 400th Memorial Event - Speaker Deck
ALIS はほぼすべてのソースコードがオープンソースになっています。 中でもフロントエンドのリポジトリは現在 130 を超えるスターをもらえており、嬉しい限りです。
AlisProject/frontend-application: 💮 ALIS Media - Frontend Application
印象深かった開発経験など
ALIS の開発で印象に残っているものはいくつかありますが、やはりエディタの開発は思い出に残っています(笑)
最初、ALIS は medium-editor というライブラリを用いて記事を書くためのテキストエディタの開発を行っていました。
しかし、このライブラリはバグがあったり、比較的レガシーな実装となっている関係で手を加えようとすると辛かったりして、移行することを考えていました。
紆余曲折あって、最終的には CKEditor というライブラリを利用することになりましたが、これも medium-editor に比べるとかなり出来が良いとはいえ、日本語周りにバグが複数あり、開発では苦労しました 😅
やはり contenteditable の扱いは大変でしたね・・・😂
エディタに関しても、ソースコードは AlisProject/alis-editor に公開しているので、もし気になる方がいましたらぜひ確認してみてください 👍
ALIS で働いた感想など
ALIS に入るときに書いた記事 でも触れましたが、ALIS チームの人に対する印象は入る前と後で特に変わりませんでした。
一言で言うと・・・ALIS のメンバーは優しい人が多いと思います。ここでいう優しいとは、単純に甘やかすような態度をとるというわけではなく、本当に相手のことを考えて発言する人が多いように感じます。
自分が ALIS に入社してからも、社会人経験がなかった自分に技術に限らずさまざまな観点でいろんなことを教えていただきました。
あと、メリハリがあるのも ALIS チームの特徴といえるかもしれません。例えば、ALIS は休憩時間にマリオカートをやることが多いのですが、やり終えた後にダラダラ会話をすることがなく、すぐに仕事モードに切り替わります(新しく入った人とかは驚いていました)。
ちなみに、自分がはじめてオフィスに行ったとき「とりあえずマリカーでもやろう」となって一戦したのですが、「どうしてこの人達はこんなに速いんだろう・・・?」と思ったのをよく覚えています。今では自分も ALIS メンバーと張り合うくらいの実力になったので、無事 ALIS のメンバーの一員になったといっても過言ではないかもしれません(?)
ALIS ではコミュニティーのメンバーが主催となってスマブラ大会が開かれこともあるのですが、これと同じようなノリでマリカー大会が開かれたら ALIS チームは間違いなく文句無しで圧勝するでしょう。
★ スマブラ大会!ALIS ゲームカテゴリ追加記念!クリプト春のスマブラ最強決定戦 開催のお知らせ ★ | ALIS
それくらい、ALIS メンバーのマリカー戦闘力の平均値は高いです。
とまぁ、マリカーの話ばかりしてしまいましたが、ALIS はアットホームな職場でした 😄
なぜ退職するのか?
いくつか要因がありますが、例えば
- より柔軟な働き方を試してみたかったり
- より様々な技術に触れてみたかったり
- より新しい環境にチャレンジしてみたかったり
するというのが、主な理由です。
もちろん ALIS のビジョンに共感できなくなった、とかが退職理由ではありません。今は OAuth 機能も実装され、外部にいても ALIS に貢献できる環境が整っているので、引き続き何らかの形で ALIS を応援していきたいです 👍 あと、ALIS にフルコミットしていたときにはあまりできなかった個人開発もたくさんやっていきたいですね。
というわけで、冒頭で書いた通り今後はフリーランスとして活動する予定です。2019 年 7 月以降の稼働はまだ余裕があり、現在週 2 日まで空いている状態です。もしお仕事のご相談がありましたら Twitter の DM から連絡していただけますと幸いです!
ALIS 関係者のみなさん、これまで支えていただきありがとうございました! そして、これからも頑張っていくので引き続きどうぞよろしくお願いします 👊