【書評】実践TypeScript
技術・テクノロジー少し前に 実践 TypeScript ~BFF と Next.js&Nuxt.js の型定義~ を読み終えたので、忘れないうちにレビューを書いておきます。
結論を先に言っておくと、非常に良い本でした。
想定読者
自分がこの本を読んだ時点では、
- JavaScript は ES6 以降の記法で普段良く書く
- TypeScript はほんの少し書いたことはあるけどガッツリ書いたことはない
- TypeScript の入門書 や Web 上の記事をちょっとだけ読んだことがある
という状態でした。
おそらく自分はターゲットとしてはぴったりで、まさに「JavaScript はよく書いてきたけど TypeScript はよくわからん」みたいな人が読むといい感じの本です。
あとは、本書の後半が React / Next、Vue / Nuxt、Express の型付けについて触れているので、この辺のフレームワークを利用する人は特に読む価値がありそうです。
本書全体の感想
第 1 部の導入編ではかんたんな開発環境のセットアップから入り、自分はここで作った環境でコードを実際に動かしながら本書を読み進めていきました。
第 1 部は全 6 章の構成なのですが、最初の第 5 章までは割とスムーズに読み進めていけたように思います。
問題は 6 章で、ここは個人的には難しく感じた章でした。ここでは主に TypeScript の
- Generics
- Conditional Types
- Utility Types
について触れているのですが、自分は Conditional Types、Utility Types あたりの理解に苦しんだ記憶があります。
なんというかパズルっぽい要素があり、そういったアルゴリズムとかに普段からよく触れている方であればおそらく問題ないのですが、自分には厳しかったですね・・・。
なので、この部分はこれからも何度も読み返すことになりそうです。
後半は前述の通り各種フレームワークの型について触れており、自分は特にここが気になるポイントでした。
普段は Nuxt / Vue に触れることが多いので、このあたりの実践的なプロジェクトの構成や型の書き方が知れたのは非常に良かったです。
ちなみに、Vuex の型については本書のあとに著者の @takepepe さんが書かれた、以下のスライドや記事が参考になるでしょう。
さいごに
本書を読み終えたあとは、おそらく TypeScript を書きたくて仕方なくなっているはずです。
「TypeScript を導入してみたいけど、どうしようかな〜」と迷っている方はぜひ読んでみてください!