2023年9月に読んだ本

読書

前回:2023年8月に読んだ本

デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中する

デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中する
3,500円

※自分が読んだのは上記リンク先の紙の本の方ですが、こちらは現在 Amazon では新品が高額なものしか売られていないため、紙で読みたい場合は 文庫版 をおすすめします。


先月読んだ スマホ脳 に引き続き、SNS 依存から脱却するヒントを得るために読みました。

結論、かなり良い本だと思いました。スマホ脳では、なぜスマホや SNS が良くないかについて多く書かれていますが、本書ではどうすればスマホや SNS から離れられるか、その具体的な方法やアクションプランについて多く書かれている印象でした。

本書では 30 日のリセット期間を設け、短期決戦で「デジタル片付け」を行う方法について書かれています。ここ最近はかなり SNS から離れられている自分ですが、改めていわゆる SNS 以外のアプリケーションも含めて、2023 年 10 月は利用するアプリケーションを見直してみる予定です。

また、デジタル・ミニマリストと聞くと反デジタル主義を連想する方もいるかなと思います。しかし本書ではそれは否定しており、デジタルツールは必要に応じて適切なものを使うべき、といった主張をしているのも好印象でした。なかには実践するのがどうしても厳しいものもありましたが、本書の例を参考にしつつ、自分なりのデジタル・ミニマリストを目指していきたいと思いました。

次は本書で紹介されていた 僕らはそれに抵抗できない やウォールデン、 孤独一緒にいてもスマホアナログの逆襲、もしくは同著者の 今いる場所で突き抜けろ!大事なことに集中する、あたりを読んでみたいなと思いました。

ストレス脳

ストレス脳 (新潮新書)
1,100円

前回読んだスマホ脳の著者の他の著書ということで読みました。

本書では人間がなぜストレスや不安を感じるのかについて書かれていますが、やはり、人間の幸福や人生のあり方を考える上では人類のはるか昔、狩猟採集時代のライフスタイルがヒントになっていることを改めて感じました。

狩猟採集時代を紀元前 25 万年〜紀元前 1 万年とすると、この期間は人類の歴史全体の 95.2%を占めます。そのため、基本的に人間の脳はその時代から大きく変化しておらず、現代のデジタル社会(これは、わずか 0.02%)に対応できていない、とのこと。

余談ですが、このように狩猟採集時代の生活を参考にして人生をよりよくする方法は鈴木祐氏の 最高の体調 にも書かれていたような気がします。

また本書では、他の著作である「スマホ脳」や「最強脳」と同様に、運動の大切さが強調されています。特に自分は今の生活で一番の課題になっているのが運動不足だと感じているため、改めて運動を生活に取り入れていきたいなと思いました😅

最後に、本書の最終章である第 9 章「幸せの罠」では、著者による幸せの定義が書かれていました。この章はページ数にすると 10 ページ程度しかありませんが、とても大切なことが書かれており、定期的に読み返したいなと思いました。

この章の内容について、自分は「結果よりも過程が大切」と捉えたのですが、これは自分の実感とも合致しており、今後の人生において改めて大切にしていきたいなと思いました。