2023年12月に読んだ本

読書

前回:2023年11月に読んだ本

小さな習慣

小さな習慣
1,247円

自分は今年の 8 月頃から本を読む習慣をつけるために月 2 冊程度のペースで本を読んでいます。そのような生活を心がけていたからこそ、この本の内容は自分にとって非常に刺さるものでした。

本書の内容を実践すれば、確かに習慣を身に着けやすいと感じました。例えば習慣を身につけるにあたって、モチベーションに頼るのは悪手であると書かれています。

こう考えてみてください。「モチベーションを上げる」方法を選ぶと、何かをするためのモチベーションが必要になるだけでなく、それは、ほかの何よりそれをしたいと思う強いモチベーションでなければなりません。たとえば運動をするのであれば、ポテトチップスを食べながらテレビを見たいと思う以上に、運動したいという気持ちが強くなければなりません。そう考えれば、この方法で成功する見込みが、〝ときには〟がいいところだというのも納得できるでしょう。

小さな習慣 (p.61) より引用

本書では、モチベーションではなく「意思の力」で習慣を身につける方法について書かれており、その方法は端的に言うと「あなたが習慣化したいことをできる限り小さな目標として設定し、それをより大きな目標へと変えずに継続する。」となります。

例えば本書で挙げられていた例を紹介すると、毎日 100 回の腕立て伏せをしたいのであれば、代わりに 毎日 1 回の腕立て伏せをする ことを目標として設定する、といった感じです。

これで本当に意味があるの?といった疑問や、この方法で本当に習慣化できるの?と疑問に思われるかもしれませんが、個人的には本書の解説に納得できる部分が多く、自分の目標もこの小さな習慣を設定するスタイルに置き換えました。

その他に本書ではある程度習慣が身についたとき陥る状態についても書かれており、これは自分としてもかなり実感があったため「わかるなぁ〜」となっていました。

行動が習慣に変わり始めるころには、その行動への感情は薄れていきます。退屈でつまらなく思えてくるかもしれません。

小さな習慣 (p.66) より引用

実をいうと本書は数年前に Kindle で購入したもので、たまたま再度読み直してみようと思った本です。当時は 6 割ぐらい読んで満足したのか、そこで読むのをやめてしまっていましたが、今改めて読み直してみて本当に良かったと思える本でした。おそらく、当時はそこまで自分にとって本気で習慣化したいことがなかったのかな?と思います。

本気で何かを習慣にしたいと思っている方で、なかなか習慣化に苦労している方にはぜひ手にとってほしい 1 冊です。個人的には 2023 年に読んで良かった本のうち、ダントツで 1 位の本でした。

よいこの君主論

よいこの君主論 (ちくま文庫)
770円

こちらも数年前に購入した Kindle 本で、途中で読むのをやめていたため改めて最初から読み直してみることにしました。

本書は、とある小学 5 年生の 1 年間の覇権争いの舞台と、それを見守る 2 人の君主見習いの小学生とその先生の第三者的視点から描かれています。

エッセンス版の君主論でも、わりと参考になるな〜という教えがいくつかありました。なんというか、人間の集団の中での性質などは思い当たるフシがいくつかあって面白かったです。

平民は支配者が変わっても自分たちの生活に変化がなければ支配者が誰かについてはそこまで興味がない、人間は受けた恩義をすぐに忘れる、味方内部の分断工作はあまりお勧めできない、などなど。