2024年1月に読んだ本
読書サピエンス全史 上
かなり前に Kindle で購入したこちらの本は、途中で読むのをやめてしまっていたため、改めて最初から読み直してみました。
上巻である本書は 3 部構成となっており、以下のテーマについて書かれています。
- 認知革命
- 農業革命
- 人類の統一
この中で、個人的には農業革命の章が一番面白かったです。
農業革命によって(より具体的に言うと小麦を生産するようになってから)人類は食料を確保するためにより多くの労働をするようになり、それによってより多くの子供を産むようになり、人口が増えていきました。
狩猟採集時代と比べると、単一の食料をメインで食べるようになったことで栄養バランスが悪くなり、不作の時期には飢餓に苦しめられました。
このように見ていくと、農業革命以前に戻ったほうが良いのでは?という気がしてきますが、一度人口が増えてしまった以上、以前の暮らしに戻るのは難しいです。
これまでいくつか健康に関する本を読んできましたが、やはり人間が健康に生きるためのヒントは狩猟採集時代にありそうです。なぜなら人類の歴史で見ると、この時代こそが人類が過ごした時間の大半を占めているからです。
本書はそれなりにボリュームがあるため、読むのは少し時間がかかるかもしれません。それでも学べることが多いため、下巻もあまり時間を空けずに読みたいなと思いました。
サーチ・インサイド・ユアセルフ
読む前は、この本はおもに瞑想について書かれた本、という認識をしていました。有名な本らしく、YouTube などで要約が公開されていることもあり、そちらは見たことがありましたが、そこでは瞑想の効果とやり方について紹介されていた記憶があります。
これだけ聞くと、ただ瞑想のやり方を指南するだけの本を読む必要性はあるのか?という気もしますが、自分としてはこの本を読むことによって、より瞑想やマインドフルな状態になることの利点について知れたため、読んで良かったと思っています。
例えば、瞑想は心のトレーニング、といった表現が個人的にはしっくりきました。瞑想は一般的な運動のように汗をかくわけではありませんが、うつろいゆく自分の思考を観察し、他のことを考えた際に意識を呼吸や体に再度集中させることによって、心を整えることができます。
これまで自分は瞑想をやろうと思って、何度も集中できず、挫折したような気持ちになったこともありました。しかしこれが一種のトレーニングと考えると、瞑想中に気が散ってもトレーニングと思って、筋トレと同様ただ体に負荷をかけるのと同じように、集中を繰り返していけば良いのだと思えました。
これからは、少しだけでも良いので、瞑想を生活に取り入れたいなと思っています。本書は多くの気づきを与えてくれたため、これからも何度も読み返していきたいです。