人生の本質は「NO」/ 断られることを恐れない
考え方お願いをしようとしても、断られることが怖くて行動に移せないのはよくある悩みの1つです。
では、どのようにすれば 相手から断られずにすむ のでしょうか?
結論から言うと、そのような方法はなく、むしろ「いかに何度も断られて人生を過ごすか」の方が重要そうです。
断られないためには「何もしない」しかない
アメリカの心理学者マーティン・セリグマンが行った実験の1つに、犬をオリに入れて電気ショックを与えた、というものがあります。
この電気ショックを止める手段は犬になく、犬は電気ショックを苦しむことしかできませんでした。
次に、2匹目の犬には 電気ショックを止める方法があるオリ に入れ実験を行うと、その犬は電気ショックを止める行動をしました。
しかし、最初に電気ショックを与えた犬を 電気ショックを止める方法があるオリ に入れても、何もせずに耐えていたのです。
このように、どうしようもない苦しみを受けていると行動力そのものが失われるのです。これをセリグマンは 学習性無力感 と呼びました。
これは人間でも同じで、何ともしがたい不幸を受け続けていると 何をしても意味がない、と縮こまって行動ができなくなります。
「NO を一度も言われない人生」と「NO を一万回言われる人生」
行動を起こすたびにそれが失敗したり断られたりすると、
- 自分は何をしてもムダ
- もう意味がない
などと思ってしまいます。その結果、さらに何もできなくなってしまう、ということはよくありそうです。
しかし、断られるのが怖くて、行動を起こさない人生、つまり NO を一度も言われない人生 というのは、結局のところ何も行動ができないだけの弱い人生です。
何もしなければ、断られることもありませんからね。
また、断られることを避け続けていると、無意識に無難・妥協したものを求めるようになります。NO と言われるのが怖いあまり、YES という答えが返ってきそうなものばかり求めるということです。
つまり、断られる回数が少ないほど、得られる喜びも小さいということになります。
「NO を一万回言われる人生」の強さ
普通であれば、数回断られるとそれ以上行動できなくなるはずですが、何度断られても行動できる人は強い精神力をもった人であると言えそうです。
つまり、何度も断られる人は、それと同時に 断られる以上に大きな何かを得る 可能性があるということです。
人生の本質は「NO」
とはいっても、断られる・失敗すると前向きに行動できなくなってしまうのは仕方のないことだと思います。
そこで、失敗した時に 人生の本質は「NO」 であると思っていれば、ここからどうすればよいか、次は何をするべきかと、結果を受け止めて前に進めるようになります。
失敗することや、断られることが当たり前だ、と思うことが大切だということですね。
ただ、期待値を低くしすぎて卑屈になりすぎるのも良くないので、「自分だけがダメだ」と思わずに、「みんな、断られて当たり前」 だと思うことが重要です。
それでも怖い場合
他人から肯定され続ける人生というのは、温室育ちのネコや植物のようなものです。
自分自身が意思を持って行動する限り、断られることがあるのは人生において当然ではないでしょうか?
人にとって、何よりつらいことは NO ではなく、「NO すら受け取れないこと」 です。
断られたということはヒントを得たということです。それをきっかけに、成功するチャンスを掴んだといえます。
失敗を繰り返すことによって、うまくいくための糸口をつかむべきです。
もし、何か行動を起こしたいけど、失敗することを恐れているのであれば、すぐにやってみることです。
たとえそれがダメでも、そのことが経験となり今後の人生の糧となります。
「断られるのが当然」「失敗して当たり前」だと思いましょう。もちろん、失敗するのはあなただけではありません。すべての人の人生に失敗はつきものです。
さいごに
今回のエントリは モテるマンガ 3巻 (ヤングキングコミックス) の「第 15 回フラれるほど OK に近づける!」を読んで、このお話を元に書いたものです。
モテるマンガはその名の通り、モテるための考え方を指南する内容となっているのですが、ここに書かれているハウツーはモテるため以外にも使えそうです。